一般的に、メルセデスベンツのみならず、BMWやアウディなどのドイツ車は修理代が高く、維持費が掛かるイメージをお持ちの方も多いかと思います。
トヨタ・日産・スバル・ホンダ・マツダなどの国産車と比較すると、間違いなく高いです。
なぜ、ベンツの修理費が高い理由
ベンツの修理費を考える上で、2つの要素に分けて考えなくてはなりません。
一つは、工賃。
もう一つは、部品代です。
工賃が高い
まず、ディーラーの工賃が国産車と比較して少し高いです。
自動車業界では、1時間あたりの作業単価(レバーレート)を元に工賃を算出します。
国産車ディーラーでは概ね8,000円~10,000円前後となっていますが、ベンツ含む、輸入車ディーラーでは概ね10,000円~12,000円となっており、この点でも若干高くなっています。
とはいえ、仮に3時間の作業だったとしても、差額は1万円にも及びません。
つまり、ベンツの修理代が高いと言われる所以は部品代にあります。
部品代がべらぼうに高い
ベンツの正規ディーラーである、シュテルンやヤナセでは、当然ながら、メルセデスベンツの純正部品を利用して修理を行います。
この純正部品がべらぼうに高い!
ドイツからの輸入品になるので、当然、輸送費を含め運送コストが上乗せされるのはもちろんです。
ベンツの場合は、ディーラー工賃の問題よりも、純正部品がめちゃめちゃ高いのが修理費用・維持費が高くなる原因となっています。
ベンツの修理費を安く抑えるには?
ベンツの修理代を安く抑える秘訣は、民間の整備工場で社外部品やOEM部品を使って修理することで、ディーラーでの修理費用の半額近くまで修理費を抑えることができる場合もあります。
新車や認定中古車を購入した場合には、「メルセデス・ケア」や「保証プラス」と言った無償修理保証がついていますので、その期間であれば、保証対象となる自然故障はディーラーでの無償修理が可能です。
そのため、「メルセデス・ケア」や「保証プラス」の期間内にディーラー以外で修理するのは、ただただ損です。
保証が切れたら、民間工場での修理を
保証が切れたら、民間工場での修理に切り替えましょう。
先程も書いた通り、民間工場とディーラーでの修理では、修理代に大きく差が出ます。
とにかく修理費を安く抑えたいのであれば、民間の整備工場がオススメです。
ベンツに強い民間整備工場の選び方
国産車と輸入車では作りがかなり違うことも多く、国産車のディーラー整備士でも、「輸入車はあまり触りたくない」という方もいるほどです。
そのため、ベンツに強い民間の整備工場への修理依頼がオススメです。
ベンツに強い整備工場の選び方としては、「Xentry」「DAS」というベンツ専用診断機を導入しているかどうかがポイントになります。
「ベンツの修理もお任せください!」と謳っているお店だとしても、診断機を導入していなければ、その程度なんだな。と判断できます。
本当にベンツに強いお店であれば、間違いなくXentry/DASといったベンツ専用診断機は導入していますので、一つの見分け方となります。
ディーラーと民間工場の修理費比較
民間工場でのベンツの修理が安いとはいえ、どれぐらい安いのでしょうか?
下記サイトにわかりやすい事例が掲載してありました。
・ベンツ修理
ディーラーで30万円掛かる修理が民間工場なら9万円で済むという事例です。
上記の事例では、W221 Sクラスのエアサス修理の事例となりますが、他の修理事例でも同様です。